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進化への準備 肉体編① ~苛立ちが止められない~

前回からの続き・・・


ZEROに対するほのかな尊敬心を抱き始めた僕は、次の行き先で何が起こるのか、期待に胸を膨らませながらCafeを後にしました。

タクシーを呼びとめ、先にZEROが乗車し、後から僕が乗車しました。

ZEROは、運転手さんに行き先を告げると、腕を組んで目を閉じ、黙りこみました。

僕は、無言の車内に妙な居心地の悪さを感じながらも、彼に声を掛けてはいけないのだと思い、到着まで黙っていることにしました。

ものの15分ぐらいで車は目的地に到着し、運転手さんがそのことを僕たちに告げました。

ZEROはちょっと前から目を開けていたようで、すぐに料金を支払い、僕たちは車を降りました。

車を降りると、ZEROは一言も発しないまま、スタスタと歩き始めます。

僕は、彼の後ろについて、やはり無言で歩きました。

(何だか急に機嫌が悪そうになったなぁ・・・)

そんなことを考えながら歩いていたら、すぐに目的地である空手道場に着きました。


ZEROは入口で一礼すると、そのままスタスタと相変わらず無言で中に入っていきます。

嫌な感覚を覚えながらも、僕も彼に倣いました。


道場の主らしき、体格のいい40代半ばぐらいの方が奥から出て来られました。

ZEROは彼と挨拶を交わすと、チラリと僕の方を見て、僕に聞こえないような小声で、道場主と話し始めました。

道場主は、最初から今日の訪問を了解していたようで、2、3度、ZEROの言葉に頷いてみせると、すぐに僕たちを、一階のメインの道場らしき場所ではなく、二階の小さな道場の方へ案内してくれました。

ZEROと二人でその道場に入りました。

空手の道場ですので、畳などは引いていない床張りでしたが、奥に掲げられた神棚などが、大学空手部時代の雰囲気を思い起こさせ、ちょっと懐かしい感じがしました。

しかし、相変わらずZEROは無言です。

僕は、やっぱりさっきのCafeでの態度が彼を怒らせていたのではないか?、

本当は彼も僕の指導なんて引き受けたくないのに、紹介者である大物氏の顔を立てて、嫌々ここまで連れてきているのではないか?

なんて心配が頭をよぎり始めました。


彼は、道場の奥から古い使いまわしの空手着を引っ張り出してくると・・・

なんと!

それを、ポーンと僕の顔にぶつけるように、投げてきたのです!


その瞬間、僕の弱気な心配は、決定的な怒りに変わりました。

いくら、指導する側とはいえ、あまりにも失礼だ!!


こちらの表情を伺おうともせず、背を向けるZEROに対して、僕は声を発しました。

「ちょっと待って下さいよ!何なんですか、今のは・・・」


ZEROはこちらにくるりと顔を向けると、まったくの無表情な顔で、信じられない一言を言い放ちました

「何か問題でもあるのか?」


突然のタメ語です(笑)。それまでの涼しげな微笑みと丁寧な言葉遣いはどこかに吹き飛んでしまっています。

明らかに暴力的な匂いを充満させています。

僕は一瞬怯みました。


「何か問題があるのかって、聞いてるんだけど?」 ZEROが再び声を発しました。

もう、完全に僕を威圧しようとしています(笑)。

僕は、緊張で顔を赤らめながら、それでも言い返しました。

「道着を投げつけてくるなんて、あまりにも失礼じゃないか!」

すると、ZEROは今度はヘラヘラと笑いながら、馬鹿にしたような口調で、

「失礼?じゃあどうして欲しいの?」

「そっちこそ、どうしたいんだ。俺を馬鹿にしていて、嫌々指導してるんだったらもう結構。これで失礼してやるよ!」

「へぇ またそうやって『怒ったので、帰ります』って?さっきと一緒だね」

もう、まともに話す気も失せました。

僕は、道場の入り口に向かって、スタスタと歩き始めました。

ZEROも止めようともしません。

靴を履いて階段を降り、一階の玄関を通って外に出ました。


玄関を出て20メートルほど歩いていると、後ろから声を掛けてくる人がいます。

振り向くと、先ほど僕らを道場に案内してくれた、道場主の方でした。

「究極さん、ちょっと待って下さい!」

「はい、どうしました?」

「良かったら、ちょっとだけでも私の話を聞いてみませんか?」

僕からしてみれば、初対面のこの道場主は、あくまでもZEROの側の人間です。

「いや、もういいです。済みません。色々ご迷惑を掛けちゃって・・・」

「いやいや、迷惑とかそんなことではないんです。それに、別に私が究極さんを無理やり引き戻しに来たとか、そういうことでもないんです。ただ、ちょっとの時間でいいから、私と話をしてみませんか?私も以前、彼の指導を受けた人間なんです。○○さん(ZEROを私に紹介してくれた大物氏)のことも私は良く存じ上げています」

「ああ・・・○○さんのお知り合いなんですか・・・(彼の名前が出ると、ちょっと弱くなる僕です)」

「近くで食事でもしながらどうですか?」

(食事だと長くなりそうだったので・・・)

「あ、それならお茶でもしながらで、如何でしょうか?」

「そうですか。じゃ、近くの喫茶店にでも行きましょう。道着を着替えてくるので、ちょっと待ってて下さい。すぐに戻ります」

彼を待っている間、一体自分は何故こんな事態に巻き込まれているのか、なんてことを、どこか他人事のような感覚で、ツラツラと考えていました。

道場主は、すぐに戻ってきました。

「お待たせしました。それじゃ行きましょう!」


次回に続く・・・








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プロフィール

究極男道

Author:究極男道
大手コンサルティング会社在籍中に日本各地で起業セミナーの講師や経営学に関する書籍を執筆。
その後独立し、中小企業の資金調達や株式公開に関するコンサルティング会社を経営するも、ものの見事に失敗。
どん底の日々を経験する。

現在は、自己の地獄からの復活を踏まえ、各種セミナーの企画、運営や個人へのコーチング指導を行う。
顧客には芸能人など、有名人が多数。

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