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最初の第一歩「とにかく身体を温めろ!作戦」⑦ 進化の構造③

前回からの続き・・・


ZEROは、引き続き説明を続けました。

僕は、やっと進むべき道の端緒につけた興奮で、どんどん話しに引き込まれて行きました。


ZERO「先ほどまでで、身体と感情の結びつきはとても強いということ。そして身体、感情、知性、精神の中で、先ず手をつけるべきは身体であることをお話ししました。

弱い馬、馬を制御できない御者、怠け者の主人では、鈍重で錆ついてしまった馬車本体を動かすことは困難です。

ですから、先ずは馬車の素材を軽くて丈夫なものに作り替え、金属部分にオイルを差し、主人の居室や御者の座席も快適なものにしてあげることが必要なのです。

この馬車を我々人間の構造に例える話は、これからもおいおい出てくると思います。


さて、我々の進化のアプローチの第一歩が肉体からであることの認識が共有できたら、次に進みます。

今度は、我々の肉体を自動車に例えさせて下さい。

そこら辺に普通に走っている自動車です。

自動車の構造を簡単に分解してみます。

すると、

1.ボディ、タイヤなどの外装部分
2.エンジン
3.ガソリン
4.オイル

などが、挙げられると思います。

もちろん、もっと細かく分解することは出来るのですが、話を簡単にするために、大まかにこのようなイメージで分類して下さい。

これらの、我々の肉体に当てはめてみると、

1.ボディ、タイヤなどの外装部分は、筋肉や骨格
2.エンジンは、内臓、各細胞、分泌系
3.ガソリンは、外部から摂取する食事や、酸素、そして体内で合成される栄養素など
4.オイルは、リンパや血液、呼吸器などの循環器系

を表します。

自動車が最もそのパフォーマンスを発揮することができる為には、これら各要素のバランスがとても大切です。

考えてみて下さい。

ボディ剛性や、タイヤなどがとても素晴らしい性能のものであっても、そもそもエンジンの性能が良くなければ、車は早く走ることはできません。

また、逆にエンジンがとても素晴らしいものであったとしても、ボディ剛性やタイヤが十分なものでなければ、ドライバーは怖くてアクセルを踏むことはできません。

どんなに素晴らしいエンジンでも、そもそもガソリンが入っていなければ、車は動きません。

また、一番高価なハイオクのガソリンを、レギュラー用のエンジンに入れても、不完全燃焼の為にノッキングしてしまいます。

そして、オイルが汚れて、潤滑の役目を果たさなくなれば、エンジンはその内焼き切れて動かなくなってしまいます。

このように、我々の肉体も各要素相互のバランスが必要となってくるのです。

そして、先ほどの馬車の例と同じように、この自動車に於いても多少の優先順位があります。

ボディが弱くても、エンジンの出力を抑えながら走れば、自動車は何とか走ります。

逆に、エンジンそのものが弱いものでも、ガソリンを入れれば、何とか自動車は動きます。

しかし、ガソリンが無ければ、エンジンがあろうが、ボディがあろうが、車は少しも動きません。

したがって、ガソリンの存在が最初の前提条件になります。

先ほどお話ししたように、ガソリンとは、我々にとっては食べ物や酸素ということになります。

食べ物や酸素は、人間は本能的に摂取するものですから、我々は特に意識しなくても何とか生きていくことは可能です。

しかし、オイルすなわち、血液の循環についてはどうでしょうか?

これは、割とないがしろにされていると言わざるを得ません。

ボディ、タイヤがあって、エンジンがあって、ガソリンがあれば、取り敢えず車は動きます。

しかし、オイルが無ければ、すぐにエンジンは焼き切れ、二度と使い物にならなくなります。

オイルが入っていない状況の中で、エンジンを動かせば、シリンダー内の上下運動による摩擦を軽減するものが何も入っていないのですから、内部はボロボロです。

また、ご存じのとおり、オイルはエンジンで発生した力を、各車輪に伝える伝達機能も果たしています。

これほど重要な要素なのに、意外と意識されることはありません。

エンジン内部での上下運動をスムーズに実現しながら、エンジン自体を保護する機能。

そしてエンジンで発生した力を、各車輪に伝達する機能。

オイルの存在はとても重要です。

我々の肉体で見れば、食事で摂取した栄養素や呼吸によって摂り入れた酸素を全身にくまなく運搬する機能を果たしているのが、血液循環です。

いよいよ、「身体を温める」ことの意義についてお話しできます。

この血液循環が最適に行われ、各内臓や細胞がその機能を最適な状態で発揮するためには、一定の体内温度を保つ必要があります。

自動車で言えば、アクセルを踏まなくてもある程度のエンジンの回転数を維持している「アイドリング」状態と同じです。

体内の循環器系が円滑に活動するためにも、体内の温度を36.5度~37度に保つ必要があります。

もちろん、頭脳も肉体機関の一部ですから、オイルが全身に回らず、各細胞がその働きを弱めてしまえば、集中力や記憶力、頭脳の働きを統合的に管理する前頭葉の働きも、当然に阻害されます。

この状態で、突然馬車で居眠りしていた主人が目を覚まし、もっと働けだの、目的地が違うだの騒ぎ出したとしても、全ては無駄な徒労に終わります。

いわゆる、精神論的な自己啓発関連の技術は、この点を無視しているのです。

「明確なイメージを思い描け」と指示されても、明確なイメージを思い描くために必要な想像力や集中力も、全ては頭脳という肉体機関の働きですから、その動きが鈍くなっていれば、今度は多大な意志力で乗り切ろうとします。

しかし、何度も繰り返しますが、この意志力という名の主人は、とても怠け癖のある性質を持っているので、簡単に諦めてしまいます。

そして、この「実行する→諦める」というパターンが何度か繰り返されると、その内主人は最初から「実行する」こと自体を諦めてしまい、その行動に必要十分なエネルギーを割こうとしなくなります。

だったら、最初からやらない方がマシ・・・という事態に陥ってしまうのです。

以上のことから、究極さんは、色んな数多くのことを実行しようとして失敗し、その内諦める癖がついた所で、段々と最初から失敗を予見するために、必要なエネルギーを割こうとしなくなるということが、既に無意識下で定着してしまっている状態にあります。

エネルギーは十分に存在するのですが、その使用回路が遮断されてしまっている為に、循環しないエネルギーが「苛立ち」だとか、「マイナスの感情エネルギー」の方に溜めこまれてしまっています。

より細かく、現在の究極さんの状態を分析することは出来るのですが、話が長くなるので、この点についてはまたの機会とさせて下さい。

話を『身体を温める』ことに戻します。

究極さんがまず最初にやるべきことは、身体を温め、体内のエネルギー循環を改善することです。

『身体を温める』ことの効用は、自らの身体で経験してもらうほかありません。

そして、それ以外の行動を無理に起こそうとせず、取り敢えず一週間程度は、この身体を温めることに注力してみて下さい。

それと、くれぐれも『水を飲む』ということも忘れずに実行して下さい。

『水を飲む』ことも、循環器系の向上に役立ちますし、言うまでもないことですが、我々の身体の60%以上は水分で出来ています。

この水分が不足するということは、あらゆる肉体的な諸機能が不全の状態になるということを、きちんと認識しておいて下さい」



ZEROの話は、ひとまず終わりました。

そして、伝票を手に持ち、店を出ようと促しました。

僕は、今まで、これ程明確に、感情と肉体、精神などの関連を意識したことはありませんでした。

まだ、非常に概略的な話だと、ZEROは言っていましたが、僕には、明確に今、自分が何を為すべきかを理路整然と示してくれた彼に、尊敬心を覚え始めていました。

しかし、次にZEROと向かった空手道場で、この尊敬心はもろくも崩れ、私は再び彼に反発心を抱くことになるのです。


次回に続く・・・

※ご参考までに・・・

体温を上げることの効用については、医学界の各先生方も提唱されています。

最も著名なのは、石原クリニックの石原先生ですが、

アンチエイジングの専門医である齋藤真嗣先生の書かれた、

『体温を上げると健康になる』



が非常に分かり易くて、お勧めです。







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最初の第一歩「とにかく身体を温めろ!作戦」⑥ 進化の構造②

前回からの続き・・・


ZERO「我々、人間というものは非常に弱い生き物です。

朝起きて、寒ければ、もう仕事に行きたくなくなる。

逆にムシムシした暑い日は、外に営業に出ることが嫌になる。

とても素敵な、肉体の相性の良い異性に出会ってしまえば、もう他の事は考えられなくなる。

先ほどの馬車の例で言えば、道端には沢山の餌が落ちている。

馬はそれを食べようと、必死になって御者の手綱を振り切ろうとします。

それでも、馬が一頭立ての馬車なら、まだ話は簡単です。

だけれど、実際の我々は、言うことを聞いてくれない馬が二頭どころか、何十頭も繋がれている馬車と同じなのです。

これでは、目的地に辿り着けないのも当然です。

それどころか、これらの馬に言うことを聞かせようとする内に、御者も疲れてしまい、馬車だってガタが来てしまう。

その内、最初の目的地のことなんて忘れてしまうようになるでしょう。

そして、何とか辿り着いた場所を、自分たちの最初からの目的地だと思い込み、これが運命だったのだと自らを納得させるのです。

そういう生き方自体を私は否定しません。

誰もが、自分の人生を自由に決定する権利があるのです。

しかし、自らを進化させ、自らの目的地を定め、そこに辿り着こうとしている人間であるならば、これではダメなのです。

それでは、我々は進化の第一歩をどこから歩み始めるべきでしょうか?

それは、馬からでも、御者からでも、主人からでもありません。

先ずは馬車からなのです。

すなわち肉体、身体です。

それは何故なのか、お話しします。


馬車全体を構成する要素については、既にお話ししました。

馬車、馬、御者、主人です。

我々は、この全てが弱っていると、先ずはイメージして下さい。

ボロボロで壊れそうな馬車。

餌ももらえず、疲れ切ってしまっている馬。

馬をコントロールする確かな技術も持たず、同じように疲れ切ってしまっている御者。

そして、怠け者で居眠りばかりし、御者に適切な行き先を指示できない主人。

もちろん、人によっては、この内の一部はとても健全で、活力ある状態にある場合もあります。

しかし、話を簡単にするためにも、まずはこれらの全てが弱り切っているケースをイメージして下さい。

この状態では、我々は最早どこにも向かうことは出来ません。


ところで、この馬車というものは、それぞれの要素が結ばれて、初めて馬車として成立します。

馬と御者を繋ぐ手綱。

馬と馬車を繋ぐ連結部。

御者は馬車の先端部分に座り、主人は馬車の居室の中に座っています。

そして、御者と主人を繋ぐ声による指示。

我々の構造もこのように各要素が結ばれています。


そして、この結ばれる手段を通じて、ある要素の成長による影響が、他の要素に働きかけ、結果としてその要素の成長を促進することが可能となるのです。

そして、この各要素を結ぶ手段の中で、もっとも結びつきの関係が強いのが、馬と馬車なのです。

御者は、主人の声が聞こえないことがあるでしょう。聞き逃したり、わざと無視することもあるかもしれません。

馬も、御者による手綱のコントロールを無視することがあります。

しかし、馬と馬車は、馬の身体全体に馬車が括りつけられているため、馬が動くと同時に馬車も同じ方向に必ず動きます。

イメージできますか?

実際の我々の構造は、馬車などよりももっと複雑に出来ているのですが、とりあえず話を簡単にするために、このようなたとえ話をしています。

さて、馬車を構成する各要素の全てが弱り切っている場合、まずはどこから手をつけるべきでしょうか?

そうです。手を掛ければ掛けた分だけ、必ず結果を出してくれるのが、機械的構造を有する馬車本体なのです。

馬や御者や主人をトレーニングしようとしても、そう簡単ではありません。

一定の期間が必要になります。

馬車本体であれば、良質の素材で作り直すこともできますし、壊れた部品は取り換えることも出来ます。

スプリングや主人の居室なども、より快適な良質なものにすることも出来ます。

我々、人間の身体はここまで機械的ではありませんし、交換などはもちろん不可能ですが、

それでも、その性能を高めることは、他の要素に比べて、客観的にもその効果が分かりますし、はるかに容易であることは疑いようがありません。

我々人間は、特に日本人は、精神の力で肉体や感情をコントロールすることを美徳としてきました。

実際、精神の力は肉体をはるかに凌駕するエネルギーを持っているのですが、

多くの人間はそれに気づいていても、あるいは知識として知っていても、活用することができません。

つまり、主人を目覚めさせ、怠け癖を少し治したところで、御者が言うことを聞かず、乗っている馬車は重たく、ボロボロで、馬も言うことを聞かず、一生懸命走ろうともしなければ、この主人はあっという間に自分の役割を諦め、再び眠りについてしまうでしょう。

ですから、この状態では、馬や馬車が主人に影響を及ぼす力の方が、主人が馬や馬車に影響を及ぼす力よりも強いと言えるのです。

そして、何よりも改良し易いのが、馬車すなわち肉体であり、肉体と感情、すなわち馬は、他の要素よりも互いに強く結びついているのです。


次回に続く・・・



最初の第一歩「とにかく身体を温めろ!作戦」⑤ 進化の構造

前回からの続き・・・


ZEROの圧倒的なオーラに圧され、席に着いた僕に彼は話し続けました。


ZERO「これから付き合って欲しいところがあります。場所は近くの空手道場です」

僕  「道場ですか?分かりました。先程は、あのような態度を取ってしまい、申し訳ありませんでした」

ZERO「究極さん、とにかくリラックスして下さい。あなたが正直でなければ、私はあなたという人間を理解できません。それに、あなたも貴重な時間を使って、私といる意味が無くなります。ですから、どんな細かな嘘も言ってはいけません。約束してもらえますか?」

僕  「はい。分かりました」


僕は、彼がさっき一瞬の間に見せた、圧倒的なオーラの正体が知りたくなったのです。

僕も武道をやっていた人間ですから、オーラだとか、見えない存在感みたいなものに対する感受性は、普通よりちょっと敏感なところがあります。

僕は、彼が口先だけではない人間であることを、直観的に認識し始めました。


ZERO「まず、出掛ける前に、私が昨日指示した『身体を温める』ということについて、その意義を説明します。究極さんは、一つの行動に対する全体的な意味が把握できないと、そのことについて一生懸命になってくれないようですから(笑)」

ZERO「身体を温めることの意義をこれから説明します。

その前に次の事を前提として理解して頂く必要があります。

それは、こういうことです。

人は自分の潜在能力なり、可能性なりを開発して、少しでも進化したいと考えています。

進化して何がしたいのかいうと、彼なりの願望を実現したいと考えているのです。

その願望とは、経済的な成功を手に入れたい、女性にモテるようになりたい、社会的な地位を獲得したい、とかのようなものです。

進化したいと考え始める最初の切っ掛けは、『願望、欲望』です。

そして、その『願望、欲望』の内容は、どのようなものでも構いませんし、それは入口に過ぎません。

それでは、進化させる対象とは何でしょうか?

我々は、何を進化させれば良いのでしょうか?

昔から色んな宗教や、哲学などで用いられている通りの分類をここでも使用します。

それは、

1.身体
2.感情
3.知性
4.精神(理性)

に分類することが出来ます。

昔から、ヨガの理論などでは、これらをそれぞれ馬車に見立てて対応させます。

すなわち、

1.身体→馬車本体
2.感情→馬
3.知性→御者
4.精神→馬車に乗っていて、御者に指示を出す主人

です。分かり易くなったでしょうか?

一般に人は、次のような形になっていることが理想とされます。

主人が善悪の判断や社会的、個人的な信念に則って、御者(知性)に行き先を指示します。

御者は、行き先に辿り着くための最適な道を判断しながら、手綱をもって馬を制御します。

そして、馬車は目的地に辿り着くようになります。

しかし、実際はどうでしょうか?

馬が御者の手綱による制御を振り切り、道端に落ちている人参を見つけ、急に馬車を停車させることは無いでしょうか?

あるいは、馬車の車輪が途中で外れてしまったり、馬と馬車を繋ぐ連結部が壊れてしまったりしてしまうことは無いでしょうか?

これを、馬を感情、馬車を肉体に変えて考えてみると、先ほどの究極さんの対応はどのように見れば良いでしょうか?

究極さんは、まず感情的にマイナスのエネルギーを増幅させていました。

対象は、私自身に対して、私の注文に対するダメだしに対して、現在のご自身の状況に対して・・・

色々あるとは思いますが、とにかく究極さんはマイナスのエネルギーで、ご自身を充たしていた。

そして、席を立つという行動に移ります。

席を立ってしまえば、後は私との縁を切り、私を紹介した人間(大物氏)に謝罪し、また元の生活を送りながら、そこから抜け出すための違う手段を考える。


どうでしょうか?まず馬が暴れだし、それに馬車が引っ張られ、そしてその結果を受け入れる為に、御者や主人が行き先変更を余儀なくされる。

これでは、本来向かうべき目的地には辿り着けるかどうか、かなりの確率で怪しくなってきますね?

往々にして、人はそのようになりがちなのです。

特に、この馬車の主人は良く眠ってしまいます。

眠っている間は、突然の馬の反乱によって、行き先が変わったことにも気づきません。

また、この主人はとても怠け者なので、馬や馬車、そして御者にも能力的な限界があることを全く知ろうともしません。

ですので、実際は馬も馬車も限界に達しているかもしれないのに、それでも休ませることもなく、ずっと走り続けさせようとするかもしれません。

これでは、この馬車が、いつどこに辿り着けるのかをはっきりと断言できる人はいなくなります。

我々の構造は、そのようになりがちなのです。

まさに、『人は考えた通りに生きなければならない。さもなければ、生きた通りに考えるようになる』

という言葉通りなのです。


次回に続く・・・




最初第一歩  「とにかく身体を温めろ!作戦」④

前回からの続き・・・


僕が待ち合わせのCafeに到着してみると、ZEROは既に席について僕を待っていてくれました。

僕は待たせてしまった事を詫びた後、彼に昨日の御礼を言いました。

彼は、にこやかに微笑みながら、その社交辞令的な挨拶を受け入れ、僕に席に座るよう勧めました。


ZERO「突然、お誘いしてスミマセン。何を飲まれますか?」

僕  「あっ それじゃアイスコーヒーを」

ZERO「いや、温かい飲み物にして下さい」


(・・・はあ?それじゃ何を飲むかなんて聞くなよ・・・。どうせ身体を冷やすからとか言うつもりだろ?)

僕  「あ、はい。それじゃホットコーヒーを・・・」

ZERO「コーヒーは、今の究極さんには駄目です。お茶系の飲み物にして下さい」


(一瞬、苛立ちのあまり席を立とうかなと思いつつ・・・)

僕  「それじゃ、レモングラスのハーブティーを・・・」


ZEROは納得してくれたようで、店員に飲み物の注文をしてくれました。

(きっと、今の注文にも何か講釈が始まるんだろうなぁ・・・)

ZERO「さてと。今の注文についてですが・・・」

(キタキタ・・・)

ZERO「今の私との注文に関するやり取りについて、究極さんの感想を聞かせて下さい」

僕  「(内心とは裏腹に・・・) いや、やっぱり身体を温める飲み物を飲むという習慣を身につけなきゃならないことを全然意識していなかったなと・・・」

ZERO「反省された?」

僕  「はい。まあ、そうですね。全然意識が変わっていないなと・・・」

ZERO「(爆笑しながら) そうですか。反省されたんですか。なるほど」


(一体、この人は何がしたいんだろ?馬鹿にされてるのか?)

ZERO「究極さんは、嘘つきですね」

僕  「は?いえ、全然嘘なんてついてないですけど」


ZERO「そうですか?私が、究極さんの注文にダメだしをした時の、あなたの表情はそうは言っていなかったようですが?」

(本当に嫌な奴だな・・・)

僕  「そうですか。そう思われたのなら心外ですが・・・」

ZERO「究極さん。リラックスして下さい。私に嘘は絶対にいけません。私との付き合いは、究極さんにとって嫌なことですか?会いたくないですか?」

僕  「いえいえ、全然そんなことは・・・本当に・・・」



僕は、正直この時間が凄く嫌でした。

だって、ZEROは僕と同い年ぐらいなのに、何だか上から目線で、僕を見透かしたような対応をしてくるし、大物氏からの紹介でなければ、すぐにでも席を立ちたいぐらいでした。


ZERO「究極さんは、体面を気にするイライラ人間ですね。それでは、いつまでも幸せも成功も手に入れることはできません。あなたは、努力家だし、勤勉だし、正当な理論も信念もお持ちだ。だけど、いつも苛立っている。そうではありませんか?」

僕  「どうでしょうか・・・?」

ZERO「いいですか?私には一切の嘘も吐いてはいけません。あなたは確かに、先ほどの注文の時、『好きなものを注文させてくれないなら、いちいち何を飲むかなんて聞くなよ』と思った筈ですし、そもそも『同い年ぐらいの人間に先生面されたくない』とか、『体温を上げろ、なんて何の役に立つのか』と感じている筈です。違いますか?」


(しつこくこの件に食い下がってくるので、僕はある意味覚悟を決めました)

僕  「はい。仰る通りです。その通りに思っています。私は、あなたに対して不快な感情を持っています。それでよろしいでしょうか?では、先生の貴重なお時間をこれ以上お取り頂くのは、却ってご迷惑だと思いますので、これで失礼致します」

僕は伝票を持って、そのまま席を立とうとしました。

すると、ZEROは物凄い握力で僕の腕を掴むと・・・

ZERO「いいから座りなさい。それが、究極さんが今苦しんでおられる全ての元凶です。あなたは、起きているのに、実際は眠っているのと全く変わらない。答えを本当に望んでいるのなら、先ずは座って下さい」

正直、僕はその時のZEROの雰囲気に圧されたのです。

絶対にこの人には勝てない。暴力的な意味でも・・・

別に、僕の腕を掴む握力から、そう判断した訳ではありません。

前にお話ししましたが、私も大学空手部にいた人間です。

多少、腕には自信がありました。

けれど、そんなことではなく、もっと深い存在感というか、オーラとかいうものに圧倒されたのです。

因みに、ZEROは決して腕自慢の人間に見えるような人ではありません。

どちらかといえば、優男風というか・・・


私はそのまま椅子に座りなおしました。

顔は、怒りと、一方的な指示に対して自分が屈服したという恥ずかしさとで、紅潮していたと思います。

ZEROは、僕が座るのを見て、ニコニコ微笑みながら、

「今日は、少し長く時間を取って下さい。一緒に行きたい所があります」

と、まるで何も無かったかのような涼しげな雰囲気で話し始めました。


次回に続く・・・

最初の第一歩  「とにかく身体を温めろ!作戦」?

前回からの続き・・・


これで、その日の初面談は終わりました。

 僕は帰り道にコンビニに寄って、

 1.体温計

2.チューブの生しょうが

 3.はちみつ

 4.2リットル入りのミネラルウォーター

を買いました。

 そして、帰宅してからもがっかりとした気分を引きずったまま、いつものごとく、朝方の5時まで

ダラダラと起きて(因みに、ZEROと会ったのが夜の8時から10時くらいまでで、

帰宅したのが11時頃でした)、その後いつの間にか睡眠。

『朝』起きた頃には昼の3時を過ぎていました。

 
 とりあえずZEROの指示通りに、枕元に置いた体温計を手に取り、測り始めました。

「pipipi」と、計測終了を知らせる電子音が鳴り、デジタルの表示窓を確認すると、

何と、「35.7度」・・・

想像していた体温よりもかなり低い。


まあ考えてみれば、体温なんて、大人になってからは

風邪をひいたりした時にしか測っていなかったし、

小学生の頃、プールの授業がある日には体温を測り、

その時は36度以上はあった気がするけれど、

まあ、生活リズムは滅茶苦茶になっている訳だから、

こんなものかなと・・・・


とりあえず手帳に記録しました。

それで、ストレッチはめんどくさかったので、すっ飛ばし、

水を飲むのもすっ飛ばし(笑)

お湯を沸かして、はちみつ生姜湯だけを作って飲みました。


初日はこれでオシマイ。

ZEROに会う前は、期待で膨れ上がっていたモチベーションが、

今日は逆に真っ逆さま。


こんなことしても、自分が変わる訳はない!

そんな怒りすら感じながら、いつもと変わらない一日をやり過ごそうとしていました。


すると、いつもは全くと言っていいほど鳴らない携帯電話が突然鳴り始め、

表示窓を確認すると、ZEROからでした。


ZERO「こんにちは。ZEROですけど、分かりますか?」

僕  「おはようございます。もちろん分かります。昨日は有難うございました」

ZERO「究極さんは、お仕事何にもしてないでしょ?良かったら、今からお茶しませんか?」

僕  「(少しイラっとした調子で) はぁ。仕事は何にもしていません。お茶ですか?

   まぁ特に予定もありませんので大丈夫ですが・・・」



今、この時の対応を思い出すと、恥ずかしくて冷や汗をかいてしまう程です。

僕はZEROのことを良く知りませんでした。

彼は著作も出しておらず、インターネットなどでも一切宣伝などをしていないので、

一般には無名な人でしたが、彼を紹介してくれた大物氏から聞かされていたのは、

次のようなことです。

1.ZEROの顧客には、芸能人、武道家、経営者、ヤクザの組長さんまでいる

2.彼のコーチングを受けた顧客の年収は、1年間で平均2.5倍に増えている


・・・だそうです。

だけど、その時の僕にとっては、まさに「そんなの関係ねぇ!」です(古くてごめんなさい)。

どれだけ偉い先生か知らないけれど、当時の僕には、「コーチング」だの、「セミナー」だのなんて仕事は、「胡散臭い仕事」の象徴みたいなものだったから・・・

だって、本屋さんの自己啓発関連本のコーナーに行けば、「夢は叶う」とか、「潜在意識を活用して」だとか、終いには「手帳、ノートで夢を叶える」とかの本が沢山置いてある。

もちろん、僕も何冊もそれらの類の本を読んできました。

だけど、何一つ「変わらない」

何一つ「成果を感じられない」

読んだその日はいいのです。気分は高揚するし、ましてや「イメージだけで無限の富が手に入る」なんて本を読んでしまうと、やるべきことはイメージトレーニングだけですから、何となく「秘密の鍵」みたいなものを手に入れたような気がして、「これで俺の人生は大丈夫!」みたいな予感すら覚えて・・・

だけど、そういう本って必ず但し書きがあるんですよね。

「絶対にマイナスイメージを思い浮かべてはいけない」

いや・・・普通に無理ですよね(笑)。

だって、怒涛の如くの現実が目の前にあるのだから。

まともな人なら、責任感の欠片でもある人間だったら、100%のプラスイメージで自分を満たすなんてこと、絶対に出来ないと思う。

そう思い始めると、今度は高揚した気分の反動で、「何をしても現実は変わらない」という無気力感に囚われ始めます。

こんな事を何回も繰り返してきました。

だから、ZEROの話だって、大物氏の紹介が無ければ、絶対に耳を傾けようとはしなかった。

この「胡散臭い」っていう印象は、ZEROとの付き合いが始まっても、しばらく僕の中から消えることはありませんでした。


さて、ZEROと三軒茶屋のCafeで待ち合わせということになったので、僕は支度をして出掛けました。

Cafeに到着してみると、彼は既に席で紅茶を飲みながら待っていてくれました。


次回に続く・・・


















 
プロフィール

究極男道

Author:究極男道
大手コンサルティング会社在籍中に日本各地で起業セミナーの講師や経営学に関する書籍を執筆。
その後独立し、中小企業の資金調達や株式公開に関するコンサルティング会社を経営するも、ものの見事に失敗。
どん底の日々を経験する。

現在は、自己の地獄からの復活を踏まえ、各種セミナーの企画、運営や個人へのコーチング指導を行う。
顧客には芸能人など、有名人が多数。

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